1月1日 歳旦祭
5月4日 春山代理参拝
5月8日 祈年祭/特殊神事・御田植祭
6月1日 湯殿山神社本宮開山祭
7月1日 月山神社本宮開山祭
7月15日 例大祭(花祭り)
8月13日 月山神社本宮紫燈祭
8月14日 月山神社本宮祭
8月15日 湯殿山神社本宮祭
8月26〜9月1日 秋の峰入
8月31日 八朔祭
9月1日 田面祭
9月6日〜10日 神子修行
9月15日 月山神社本宮閉山祭
9月24日 冬の峰入/幣立祭
10月1日 筒粥神事
11月1日 湯殿山神社本宮閉山祭
11月23日 新嘗祭
12月31日〜1月元旦 松例祭/特殊神事・冬の峰結願

出羽三山神社社務所発行「出羽三山」より引用。




春山代理参拝(春山代参)



左より…
午前4時半頃、月山5合目付近でご来光を仰ぐ。写真の奥に見えるのがこれから目指す月山の頂上」、「月山6合目付近の大雪原」、「月山7合目付近で休憩、遙か遠くに鳥海山を望む」。
左より…
月山9合目の仏生池小屋(ぶっしょういけごや)の付近に到達」、「ようやく月山頂上に到着、写真左側の人の後ろに見えるのが月山神社の屋根」、「月山神社を参拝後に直ぐに下山を行い、約30〜40分下山をした先にある“紫燈森(さいとうもり)”という地点で素晴らしい下界の眺望と共に昼食を摂る」。
左より…
斜度35度前後の急斜面を竹の杖を片手にバランスを取りながら一気に下山少し見えにくいのですが…大きな雪庇(せっぴ)を横目に全員が一列に為って下山」、「湯殿山に到着する約30分手前の地点、右手上部に雪庇と更にその直下に雪崩の前兆でもある雪面の亀裂を発見!、全員に緊張が走る瞬間

宮下坊のある“山形県鶴岡市羽黒町手向(とうげ)地区”は羽黒山の石段の登り口である“随神門(ずいしんもん)”から順に1区、2区、3区…と10区まで区分けされており、手向地区のほぼ中間地点に位置する宮下坊は6区に所属しております。さて、この手向地区では毎年の5月4日(祝)にそれぞれの区から1〜3名の代表者を選出、総勢20〜30名の一団を結成して全員が白装束に身を包んで月山の頂上に登拝を行い、各自が所属している区の今年一年に於ける安全を祈願しております。尚、月山の頂上にて参拝を終えた後は湯殿山へと下り、湯殿山でも同様に祈願を行います。季節柄、天候が悪ければ暴風雪に見舞われ、今回のように好天に恵まれれば湯殿山に下る途中のルートに於いて常に雪崩の危険を感じながらの下山と為ります。命懸けのこの行事は「春山代理参拝(はるやまだいりさんぱい)」、又は「春山代参(はるやまだいさん)」と謂い、古来より脈々と手向地区に受け継がれている“歴史と伝統のある崇高な神事”です。





例大祭(花祭り)


上段左より…
献燈が静かに三神合祭殿の前を出発」、「献燈が僅かに傾いた瞬間、居合わせた観衆が“花”を取る」、「次から次へと観衆の手が献燈に向かう」。

下段左より…

最後は献燈の“花”の全てがむしり取られます」、「取れなかった人の為に境内設置の仮設テントで“花”を配布

稲の花が咲くこの時期、毎年7月15日に出羽三山神社の境内にて盛大に例大祭(花祭り)が執り行われます。

当日は午前10時より出羽神社(羽黒山神社)の社殿である三神合祭殿(さんじんごうさいでん)に於いて神事が執り行われ、その後、御輿に神霊が移されると同時に稲の花をかたどった高さが5メートルほどの大きな献燈が3基、更にその後ろに月山神社、出羽(羽黒山)神社、湯殿山神社の各御輿が三神合祭殿の正面の鏡池の周囲約250メートルを一周します。

この際にその場に居合わせている参拝者は献燈を飾っているたくさんの“花(←造花)”を争って奪い合うのですが、この花を家に持ち帰って神棚に供えて家内安全と五穀豊穣を祈るのであります。また、この時期は前述の通り稲の花が開花する時期で、更に台風などの風雨が襲来する時期でもあり、そのような自然災害から農作物を護るように祈ることからこの例大祭が“花祭り”とも呼ばれている由縁です。

尚、戦前はこの花の奪い合いで“喧嘩”が絶えず死者までも出たことから、この事態を神社でも憂慮し現在ではこの場に居合わせた参拝者や観光客全員に1本づつは花
が行き渡るように神社の方でも仮設テントを配置して“花”を配るなどの配慮をしております。




秋の峰入



上段左より…
法螺貝を吹きつつ鳥居をくぐって随神門に向かう」、「暫時休息」、「随神門前の役者衆(修行の指南役)と大先達(出羽神社の宮司)」。

下段左より…

随行神門前の役者衆と大先達を中央にして山伏達は両端に整列」、「整列したシーンを鳥居の方向から撮影

毎年8月26日から9月1日までの1週間、全国から自由応募で馳せ参じた総勢160名の山伏達が“秋の峰”という厳しい山伏修行に挑みますが上記の写真は8月26日に修行堂に向かう山伏達の姿を捉えた貴重な写真であります。尚、修行の最終日(満願日)である9月1日には深夜の10時頃から羽黒山頂境内の蜂子神社の前庭にある祭壇にて大紫燈(だいさいとう)を焚いて盛大な火のお祭りである大紫燈祭執り行われるます。そして、この大紫燈祭が終了すると今度は三神合祭殿に於いて引き続いて祭式が執り行われるのですが、これを八朔祭り(田面祭)と称します。尚、八朔というのは旧暦の8月1日を指しており時期的には稲の実が熟すときでもあるのですが、台風などによって稲が倒れたりしないように神々に祈るお祭りがこの八朔祭り(田面祭)なのであります。





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