宿坊でお出しする料理は古来より精進料理ですが、神道では
「食事」のことを「直会(なおらい)と称します、つまり、直会とは私達人間と神々との「懇親会」という意味合いがあります。 
 
精進料理・昼食の膳
Lunch of vegetarian cooking


The pilgrims of Dewasannzan have to deny flesh and fish to have themselves purified. The Syukubou and accommdation where pilgrims stay serve several dishes using mountain and field vegetables. For example , Gomadoufu(sesami cake) , grount sesame and two kinds of starches are mixed then covered with same pasta , and Mousoujiru(bamboo shoot soup) , say bean pasta soup with Gassan bamboo shoot are served.


インデックス
夕食の膳 朝食の膳と昼食の膳 精進料理(※自慢の逸品の“あんころ餅”の他、単品の説明)
団体、個人でのご昼食 阿部麹(こうじ)屋さん 庄内米の稲狩り風景
宮下坊菜園にて   月山筍 月山に生息する熊  講中参拝団体の直会風景  講中参拝団体の直会風景  




精進料理・夕食の膳(ご宿泊客用)
Supper of vegetarian cooking



精進料理・朝食の膳(ご宿泊客用)
Breakfast of vegetarian cooking
精進料理・昼食の膳
Lunch of vegetarian cooking

何れの精進料理も食材は季節に依って変更に為る場合がございますが、その季節に該当しましてもその食材が確実に入手出来るとも限りません、また、ご予算に依ってはお出し出来ない品もございますので、予めご了承戴ければ幸いに存じます。


精進料理(※単品の説明)

自慢の逸品・あんころ餅(通年)
~北海道・帯広産の小豆を使用しております~

Red bean rice cake
宮下坊オリジナルの「名物・あんころ餅」は北海道・帯広産の小豆を「大和雑穀株式会社」を通じて入手しております。一般的に北海道産の小豆を入手するのは大手の菓子メーカーなどが買い占める為に入手が困難とされておりますが、当方では何とかルートを確保しております。そうして入手した小豆を丁寧に何度も何度も裏ごしをして作ったものが当方の自慢の“究極のあんころ餅”であり、仕込みから完成までには約2日間を要します。尚、宮下坊にはお泊りに為らずにご昼食としてお出しすることも可能ですが、通常は「諸費用のページ」にも明記をしておりますように“10名様以上~”からでなければお受けすることが出来ない状況下にあります。但し、「カレンダーのページ」にあるのマークのある時はお二人様からでもお受けすることが可能ですので、「カレンダーのページ」をお確かめの上で2~3日前頃迄にご予約をされて皆様の味覚で是非ともお確かめ戴きたいと思っております。


※平成19年11月15日~平成20年1月1日の期間に「トップページ」にて紹介した写真と記事です。
地産地消」と云う言葉が世に広まって久しいように思われますが、より品質が優れたものやその地域では生産されていないものを選択しようとすれば、(当然ながら)その言葉は必ずしも当てはまらないケースもあります。当方の名物である「あんころ餅」に使用する小豆は北海道の十勝平野で生産されたものを使用しておりますが、「あんころ餅」の背景にある4枚の写真は当方の小豆の購入先である「(帯広市にある)大和雑穀様」より戴いた季節毎の小豆畑の写真です。十勝地方は北海道産の小豆の主産地で全体の約60㌫の生産量を誇り、その確かな品質から十勝産の小豆は強いブランド力を以って全国各地の有名菓子店や料理店で使用されております。「大和雑穀様」の説明に拠れば、例年、小豆の栽培は5月中旬頃に播種が始まり、収穫は9月上旬から10月下旬にかけて行われるそうです。収穫した後はボイラーなどで強制乾燥をさせずに「にお積み」と云う方法で、刈り取り後にそのまま畑に積んで7~10日間に渡って自然乾燥をさせた後に脱穀をするのだそうです。因みにこの4枚の小豆畑の写真は今年に撮影をした写真とのことでしたので、来夏に皆様が当方にお越しに為って「あんころ餅」を目の前にされた時、それに使用されている小豆は将にこの写真の小豆畑で収穫された小豆であることを思い出して戴ければ幸いです。
胡麻豆腐(通年)
Gomadoufu(sesami cake)
かのか(通年)
Mushroom that taste of chicken does
通常は胡麻豆腐といえば黒い色をした黒胡麻での胡麻豆腐をイメージしがちですが、当地の胡麻豆腐は白胡麻を用いて作った白っぽい色をした胡麻豆腐であります。写真で見ると実に柔らかそうに見えますが、それなりに食感があります。 ブナの枯れ木にしか生えない珍しいキノコで、その独特の食感から“山の鶏肉”とも称されている大変に貴重なキノコです。


山菜きんちゃくとひじき(通年)
An edible wild plant and a brown alga
南禅寺豆腐(通年)
The tofu which was of the breast


《団体、個人でのご昼食・11:00~14:00》
~3日前の午前中までにご予約が必要です。~

お膳タイプ
団体客様のご昼食は最大100名様位までお受け致しますが、ご昼食は精進料理、非精進料理の何れでもお受けする事が可能です。尚、座席は左記の写真のように大広間(座敷)と為っております。
even about Mr. a maximum of 100 persons

テーブルタイプ
個人グループでのご昼食は20名様以上より(※応相談)。

→但し、指定の期日ならば3名様以上でもお受けできる場合がございますので弊サイトの「カレンダーのページ」に記載してあるカレンダーに☆のマークの付いている期日が3名様からでもお受けできる期日ですのでご参照下さい。
※個室をご希望の方は必ずメールで事前にお申し出下さい。
(この件に関しましてはメールでのみ対応致します)



《阿部麹(こうじ)屋さん》
 宮下坊の隠れた逸品として“お味噌汁”があります。当方でお出しをしております“味噌汁”、“筍汁”、“孟宗汁”の全てに使用しているお味噌は秋田県横手市十文字町(旧秋田県平鹿郡十文字町)の“阿部麹(こうじ)屋”のお味噌です。阿部麹(こうじ)屋のお味噌は厳選した大豆で昔ながらの製法で丁寧に作られており、安価な市販品のお味噌とは“格”の違う上質なお味噌に仕上がっております。

 阿部麹屋は凡そ100余年前、当初はお味噌を造らずに“麹屋さん”として創業を開始され、その後、約50年程前に“お味噌”も造るように為って現在に至る…との事でした。

 この写真は平成20年の晩秋のよく晴れた日に管理人が阿部麹屋を訪問した時に撮影した写真です。宮下坊にお越しに為って『あのお味噌汁は美味かったなぁ…。』と思い出された方はお取り寄せに為られてみては如何でしょうか。尚、下世話な話ですが、購入される場合はg(グラム)単位ではなく、㎏(キログラム)単位で申し込まれるべきかと思われます。
阿部麹屋さんの看板 阿部麹屋さんの皆様
筍汁 味噌汁 孟宗汁



《庄内米の稲刈り風景》
写真は旧羽黒町の農業・丸山様が稲刈りをされている写真です。撮影日は曇り空の生憎の天気ではありましたが、遙か後方にはうっすらと月山のシルエットを確認出来るのがお分かり戴けることと思います。



宮下坊菜園にて
ささやかではございますが、宮下坊には自前の(自慢の?)菜園があり、目下の所、自給率は10㌫前後ではございますが、季節に応じて栽培した野菜をお客様にお出ししております。又、技術面では常にプロの農家の方のアドバイスを仰いでおります。尚、最も力を注いでいる点は土壌作りであり、コンポストに石灰窒素を加えて一定期間に渡って熟成させた生ゴミを前年の晩秋に菜園に加えて耕運機で攪拌をして、春先にはその土壌を中和する目的で石灰を散布して同様に耕耘機にて何度も撹拌をしてから「菜園」として使用をしております。
夏野菜の代表格のひとつである茄子、写真は「梵天丸(ぼんてんまる)」という品種の丸茄子と「千両(せんりょう)」という品種の長茄子です。
秋野菜の“蕪(カブ)”、紅い蕪は「温海蕪(あつみかぶ)」と称して、当地(庄内地方)の南部にある鶴岡市温海町(旧西田川郡温海町)に起源を発する地域野菜です。白い蕪は普通にホームセンターで売られていた種を捲いて育てたものです。
秋といえば芋類が収穫期を迎える季節ですが、写真は薩摩芋の収穫シーンの写真です。 沖縄特産の苦瓜(ゴーヤ)ですが、暑い年には東北の地でも立派な実がつきます。
胡瓜 紫蘇の葉 シシトウ
人参 大根 蕪(かぶ)



月山筍(がっさんだけ)
精進料理の主役は紛れもなく筍(たけのこ)であります、下記の写真は鶴岡市在住で山菜採りの名人である渡辺幸任(わたなべゆきと)様がゼンマイを採取された時の写真との事でした。さて、あまり知られてはいない事実ですが、実は熊も筍を好んで食べる習性があり、必然、筍を採取するということは同時に熊との遭遇やニアミスの可能性が高くなってしまうことを意味します、加えて、ご覧の通りの危険な箇所に命綱1本で下りて行って採取する場面も多々あります、皆様も当方にお越しになって精進料理の膳に座っている月山筍を目にされた時にこの方達の労苦を思い出して戴ければ幸いです、尚、渡辺様は庄内民俗学会の会員で書籍も出版されており、また、鍼灸のお仕事(←こちらが本業)もなさっているというユニークなお方です。


左の写真は「月山筍」ではございません、枯れ木に自生している「なめこ」というキノコの写真です。この見事な写真は上記でご紹介をしております渡辺幸任様が秋に深山にキノコを採りに入った時に撮影された写真です。採取された明確な場所は教えては戴けませんでしたが、恐らくは月山の5合目近辺から深く入ったところであろうと思われます。

この写真をご覧に為って“その気”に為られてお出掛けになられるのは結構なことですが、この付近は熊との遭遇する確立も非常に高い場所ですので、お出掛けになられる方は“それなりの覚悟”の上でお出掛け下さい。尚、幸いなことに今までに月山ではあまり死傷者などは発生はしておりませんが、大なり小なり毎年遭遇事件が起きております。



月山に生息する熊
この写真は月山頂上小屋を営んでおられ、更に山菜採りの名人として地元では知らない人が居ないほどに有名な芳賀竹志さんという“山の超プロフェッショナルが春先に月山に山菜を採りに出掛けられた際に撮影された貴重な熊の写真です。尚、この写真からは少し見えにくいのですが、熊の首の部分に横に白い線が一本あり、これが「三日月の形」に見えるところから「月の輪熊(ツキノワグマ)」の名前の由来とされております。
(※月山の登拝(登山)ルートに熊は出没しませんのでどうかご安心下さい




講中参拝団体の直会風景
写真は秋田県の大森八沢木講中の直会風景です。


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